悩んでいるデザイナーさんに本を1冊推薦するとしたらジャック・フォスター著「アイディアのヒント」を推薦します。
こんな書き方をするとどんな案件が来てもスイスイやっているように思われるかもしれませんが、日々大いに悩み考え込んでいます。汗
会社員時代、ロゴマークのデザインが苦手でした。
とにかく案が通らない。
社内チェックを通過することも出来ず、お客さんに案を見せる事すら出来ない案件も多々ありました。
当時先輩に言われた事はお題に対して「上から見たり、下から見たり、右から見たり、左から見たりして考えなさい」です。
しかし当時の自分には全く理解が出来ませんでした。
たっぷり説教されて自分の席に戻り、机の上にあるMONO消しゴミ眺め「上から見ても、下から見ても、右から見ても、左から見ても消しゴムだよ…」と思っていました。当時を思い出すと気分は暗黒です。
そんな悩みの塊だった自分に気づきを与えてくれたのが冒頭で書いたジャック・フォスター著「アイディアのヒント」です。
全編どこを読んでも目から鱗の数々!特に「アイディアが出にくいのは自分が勝手に作った制約のせいである」は当時の自分には突き刺さりました。少し言い方は違うと思いますが…。
そして臆せず質問する事の大切さも書かれています。お客様からすれば質問が多過ぎれば煙たがられてしまうでしょう。また、物分かりの悪いデザイナーだと思われてしまうかもしれません。しかし、今後のデザインワークのために「アイディアのかけら」は打ち合わせの席で一つでも多く拾い集めなければなりません。「アイディアのかけら」は多ければ多いほど良いのです。
私も「アイディアのヒント」に出会ってからは意識して質問を増やし、質問の項目をチャートにして聞き忘れがないように努めるようになりました。その項目はロゴデザインとは全く関係のない項目も含まれています。お客様の人間性やこだわりをはじめ、毎日の生活のこと、行きつけのお店などなど…
ほぼ雑談のような感じで質問をさせてもらっています。
そして「アイディアのかけら」を使い色々な組み合わせを考え、ラフスケッチから始まってデザイン案を形にして行きます。
今の若者たちはまずはネットで検索ですよね!
自分もネット検索大いに活用しています。
ネット検索も活用しつつ、読書での気づきもたまにはいいかもしれませんよ!
最近やっと「上から見たり、下から見たり、右から見たり、左から見たりして考えなさい」の意味がわかった気がします。
ちょっと時間がかかり過ぎました。笑